子宮内膜症治療の入院体験談

治療

子宮内膜症がひどくて
手術をすすめられた

手術なんて人生で初めてで
入院も手術も不安

費用、入院期間、手術の内容
痛いのか、回復にどのくらいかかるのか
仕事はどのくらい休まなきゃいけないのか

術後、どのくらい待てば
不妊治療を再開できるのか

手術している間に
年を取っていくのも怖い
…先に妊娠できないのか

手術したら
逆に妊娠しにくくなったりしないのか

私が子宮内膜症の手術をする前も
めちゃくちゃ不安で
いろいろな本やブログを読んで勉強したり

子宮内膜症の手術経験者の方の
話しを聞いて
励まされたした経験があるので

今から手術をしようとしている方の
参考になればいいなと思い
このブログを書きました

子宮内膜症手術の内容

子宮内膜症によって発生した
・卵巣卵巣チョコレート囊胞摘出術
・付属器摘出術
・子宮内膜症病巣摘出
・癒着剝離術
などがあります(*1)

最近は、ほとんど腹腔鏡手術という
お腹に2cmくらいの穴を1か所~4か所あけて
その穴からカメラやメスをいれる
手術で行われることが多いです

その病院の先生の得意・不得意とか
子宮内膜症の程度が酷いと
開腹手術になることもあるようです

私は、問診、超音波検査、MRIの結果
子宮内膜症のステージ4でした

単孔式腹腔鏡手術だったので
おへそを1か所2cmくらい切っただけで
術後1年以上経った現在では
傷跡はわからなくなりました

単孔式腹腔鏡手術の術式や傷の具合は
新松戸中央総合病院のHP
わかりやすかったです

術前の説明では
エコーとMRIでわかっていた
骨盤内癒着の剥離

卵管水腫だったので
両側卵管起始部凝固焼灼を行って
卵管内の水が子宮に流れ込まないようにする
予定でした

腹腔鏡をやってみると
他にも子宮内膜症関連の病気が見つかって
実際には

・骨盤内癒着剥離
・両側卵管起始部凝固焼灼
・両側卵巣子宮内膜症除去術
・右側卵巣チョコレート嚢胞摘出
・子宮腺筋症病床除去
・子宮内膜症病床除去


あんまり説明が上手な先生じゃなかったので
これで全部かはよくわからなかったですが
をやったようです

手術の最後に
腹腔内の癒着防止スプレーをやって
手術が終わりました

入院生活スケジュール(期間、内容)

入院前

不妊治療クリニックから紹介状をもらって
手術するクリニックに行きました

子宮内膜症が軽度で
手術日程が空いていれば
最短で初診から1か月後くらいに
手術する場合もある

とか言っていた気がします

しかし、エコーとMRIをやった結果
私は子宮内膜症ステージ4で
その中でもかなり難易度が高いと言うことで

重度の子宮内膜症の場合
薬物療法をやってから手術しないと
大量に出血して手術が難しくなる
とのことで

薬物療法を2か月行い
子宮内膜症の勢いを静めてから
手術に臨むことになりました

手術前のスケジュール

8/22 血液検査、超音波検査、レントゲン
8/29 MRI
9/22 リュープロレリン酢酸塩注射 1回目
10/24 リュープロレリン酢酸塩注射 1回目
10/31 自己血採血400 mL(手術時に輸血が必要な場合に備える)
11/14 手術

入院生活

手術前日に入院して
術後3日で退院する
三泊四日でした

私は子宮内膜症の腹腔鏡手術を2回やりましたが
記録する余裕があった
2回目のスケジュールを書いています!

手術前日

13:00 病院到着
体温、体重、血圧測定
     病室に案内される
13:30 血液検査、尿検査
14:30 手術の説明、持ち物確認
14:34 説明の最中だったけど、診察によばれる
14:45 超音波検査
15:00 浣腸
   (横になって耐えるのがおすすめ)
15:10 シャワー
17:40 夕飯(おいしい!)
    (浣腸の影響でお腹ぐるぐるする)
20:00 検温、血圧測定
21:00 下剤と胃薬服用

手術日

6:00 絶飲食開始
   検温、血圧、酸素濃度、心拍数測定
   浣腸
6:15 シャワー
8:00 点滴開始(痛かった)
9:30 点滴交換、点滴に胃薬追加
10:40 手術室へ!!
~全身麻酔のため全く記憶なし~
13:30 病室に帰還
   酸素マスク、足のマッサージ装置、尿管装着状態
 30分に1回くらい血圧、検温、出血確認
17:00 血圧、検温、出血確認が1時間に1回になる
22:00 酸素マスクはずす許可でる
   (地味に苦しいからありがたい)
 この後、血圧、検温、出血確認が減り
 24:00と3:00に看護師さんが来ただけ

手術翌日

7:00 血圧、検温、出血確認
   下剤入りの点滴開始
7:30 足のマッサージ外される(解放感!)
   下剤で軽く腹痛になる
   顔拭きタオルの支給(気持ちいい!)
9:45 酸素濃度、心電図測定
   聴診器でお腹の様子チェック
   おならが出たかの確認
  (腹腔鏡手術時にお腹に空気をたくさん入れたから)
10:00 尿管はずす
   トイレ、着替え(看護師さん付き添い)
13:00 点滴交換
17:30 夜ごはん!!(お粥以外は普通食)
19:30 血圧、体温、酸素濃度測定

術後2日目

6:30 採血、採尿
7:30 朝食
10:30 点滴に抗生剤追加
11:30 昼食
15:00 点滴の抗生剤交換
15:30 診察、超音波検査
16:30 シャワー
17:30 夜ごはん
18:30 退院

手術のときは、
眼鏡、アクセサリー、マニキュア、化粧禁止で
髪の毛はツインテール絶対でした

手術の費用、仕事を休んだ日数、術後の過ごし方

費用

入院にかかった費用は
高額療養費の申請をして
12万円
でした

手術代、入院中の診察・薬、食事代、
個室代(個室しかないクリニックだった)など
すべて含めての値段です

術後の過ごし方

術後はなるべく動いた方がいい
と聞いたので

酸素マスクをつけている状態から
寝返りを30分~1時間に1回くらい
するようにしていました

術後翌日のトイレが行けたら
歩けるようになるので

1~2時間に1回10分程度
点滴ずるずるしながら院内を歩きました

また、軽く腹筋を鍛えた方が
傷跡が治りやすいと先生がいうので

椅子に座ってお腹をへこませる
ドローインのような運動
1~2時間に10回くらいやりました

1回目の腹腔鏡手術後は
どのくらい動いていいかわからず
これより控え目にしていたら

「もっと腹筋と運動をしろ」
と先生にお叱りを受けたので
2回目はこんな感じで過ごしました

動かなかった1回目は
傷のじゅくじゅくが2週間程度続きましたが

2回目は良く動いたおかげで
だいぶ傷の治りが早く
1週間後には傷が乾き
いい感じになりました

仕事を休んだ日数

仕事は術後9日後くらいから
とのことだったので

入院する4日間に加えて
土日含めて14日休みました

職種にもよると思いますが
SNS見ていると
退院後すぐ働いている人もみました

ちなみに
軽い家事:1週間後から
仕事:9日後から
スポーツ:2週間後から

と指示されました

もう一回自分が腹腔鏡手術するとしたら
有給がギリギリなら
1週間くらいの休みをとる

有給が余っているなら2週間休んで
万全にすると思います

手術の痛み・感想

人生初めての手術と入院で
入院生活とか怖いなー
手術中は全身麻酔だけど
術後は痛いんだろうなー

と、びびりまくりでしたが
びびりすぎたせいで
想像よりは大丈夫でした!

点滴をした腕が痛むとか
下剤でお腹がぐるぐるするとか
ちょっとした不快なことはありましたが

多分、
机の角に小指をぶつけた時の方が痛い

術後もお腹の傷が痛いに違いない
と思っていましたが
普通に過ごす分には大丈夫

服が当たったりした時に
擦り傷に触ってしまって
「いてっ」となるレベルの痛みでした

手術前後の思い出

1回目の手術日が、混みあっている日で
一番長引きそうな私は、手術の順番が3人目
先生は1人だから、前の人が終わらないと始まらない

手術日6:00から点滴してるのに
13:00頃まで、絶飲食状態でヒマ
緊急時の代諾者で朝から呼ばれている夫もヒマ

ヒマすぎて緊張感なくなったところで
手術室に呼ばれる

そもそも手術が多い日かつ
前の二人の手術が予定より長かったのか
スタッフ全員忙しそう

一応バスタオルで体隠す雰囲気だしながらも
ほぼ意味ない状態で、全裸になり
手術台にのぼり
即効麻酔かけられる

手術室入ってから麻酔まで
1分もかからなかったんじゃないか?

という体感

結局手術が終わったの16:30か17:00頃
2回目より手術時間長かったから
癒着はがすのが大変だったんじゃないかな…

10:00まで外来して
そこから3人連続手術とか
先生もお疲れ様だよ、本当に

術後は、びびりすぎて
麻酔醒めて即効、ベット上で過呼吸になって
看護師さんに呼吸の仕方を教えてもらい回復

酸素マスクと脚マッサージ、尿管がついている状態
ってのが何となく怖く
どんどん夜になって外が暗くなり余計寂しくなる
が、夜なので夫も帰宅

あんまり眠れないけど
手術終了時間が遅いから

夜中に、看護師さんが血圧や体温を
30分や1時間おきに測定に来るのが
天使のように思えた

2回目の腹腔鏡手術は1日1件の手術だったみたいで
看護師さんが持つバスタオルで
丁寧に体隠しながら全裸になって
手術台にあがったから
こっちが本来やりたい姿なんだろうと思う

2回目は術後に、酸素マスク、脚マッサージ、尿管を
装備するのが普通ってわかっているし

検温、血圧測定が頻回にあるのも知っていたので
これが通常営業だっていう安心感で
普通に過ごせました

入院持ち物

この持ち物を持っていきました!

・各種書類(同意書、保険証、診察券、お薬手帳など)
・筆記用具
・シャンプー、リンス、石鹸、洗顔料、歯ブラシ
・化粧水・乳液
・洗面用タオル
・不織布マスク(院内感染対策)
・院内用スリッパ
・大きめバスタオル(手術後移動用)
・前あきパジャマ×1
・普通パジャマ×1
・下着3枚
・普通ナプキン18-21cm×6枚
・夜用ナプキン32cm以上×2枚
・飲み物
・めがね
・のど飴
・スマホ充電器
・暇つぶしグッズ
・タオルケット
(あったか布団しかない病院だったため)

ペットボトルストロー
傷跡保護のアトファインが便利!
という情報も見ていましたが

腹腔鏡手術だったら
そこそこ動けるし
傷跡もめちゃくちゃ小さいので
必要なかったです

迷ったのが
どんなパンツを持っていけばいいのか

妊婦さん用のでかパンツを持っていくという
情報が多かったので
買ってみたのですが

結局、私はへその傷跡にパンツが当たるのが
嫌で、でかパンツを折り返して
履いていていました

単孔式の腹腔鏡手術は
へそに傷跡が来るので

買うなら
へそに当たらないローライズのパンツ

もしあるなら、
履き古しのゴムがへろへろになってて
へそに当たらない高さのパンツ

を持っていくのが良かったです

不妊治療いつから再開?

術後1~3か月で不妊治療に戻れる
と聞いていました

実際には
以下のスケジュールで
術後の体外受精になりました

7/28 手術
8/4  術後の診察①
8/24 術後の診察②
8/28 不妊治療再開
   卵胞 6 mm
   血液検査(ビタミンなど確認)
9/14 移植(卵胞育っていたので自然周期)

術前の7/3に
リュープロレリン注射をしていたので

術後、卵胞が育ち始めたのが
多少遅れているのかな

と思いますが

手術から2か月で移植ができました

術後の診察の所見によっては
もう一回リュープロレリン注射を打つこともある
と聞いていて

1回目の腹腔鏡手術後は
リュープロレリンを注射して
子宮を休憩させる作戦
だったのですが

私の体質では
リュープロレリンを打っていようが
時間が経てば経つほど
腹腔内の癒着がどんどん増えていくらしく

2回目の腹腔鏡手術後は
癒着をはがして万全の状態で
なるべく早く移植しちゃおう

という作戦でいきました

まとめ

・子宮内膜症の手術はほとんどが腹腔鏡手術
・私の場合
 手術は3泊4日12万円
 仕事は術後9日後から
 手術から2か月で不妊治療にもどって体外受精

子宮内膜症の手術と妊娠率の関係について
調べたブログもよかったら
ご覧ください

参考文献

*1 日本産婦人科医会 子宮内膜症への対応
*2 新松戸中央総合病院 単孔式腹腔鏡手術

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