不妊治療あるあるだと思いますが
子宮内膜炎も治療の方針の
スタンダードがわからない!
子宮内膜症患者の多くは
子宮内膜炎も併発している
と言われているので
子宮内膜症で
子宮内膜炎も治療しないといけない人
多いのではないのでしょうか
子宮内膜炎の治療方針
子宮内膜症の治療にかかる時間など
もちろん人によって症状が違うので
治療方法も違ってくるとは思いますが
私の子宮内膜炎治療の体験談が
どなたかの治療の参考になればいいな
と思い、ブログにしました
子宮内膜症と子宮内膜炎

子宮内膜炎は
子宮内膜の炎症のことで
無症状で診断が難しいことが一般的です(*1)
子宮内膜症だと
子宮内膜症でない人に比べて
2.7倍、慢性子宮内膜炎になっている
確率が高いと言われています(*2)
子宮鏡検査で
子宮内の外観(充血、ポリープの有無)を
確認するか
子宮内膜をこすり採取して
CD138による染色を行って
CD138で染色された細胞数を数える方法
またはTRIO検査の中の
ALICEで子宮内膜炎の原因になる菌が
いるか、いないか判別する方法
などで、子宮内膜炎と診断されます
子宮内膜炎になっていると
妊娠率、流産率が高いことが
わかっています(*1,2,3)
これまでに流産経験が2回以上あり
子宮内膜炎の場合
出生率は7%しかないそうです(*1)
抗生物質による治療が標準的で
子宮内膜炎患者のうち87.9%に
抗生物質が有効だったと報告されています(*1)
治療の流れ・体験談

子宮内膜症で
卵管水腫や骨盤内癒着などにかかっていた
私の場合
子宮内膜症の手術をした後にやった
子宮鏡検査で子宮内膜炎が発覚し
2か月後に移植まで辿り着きました
最初の治療では
抗生剤の内服で
子宮内の悪玉菌を減らす方針でした
抗生剤をのむと
本当はいてほしい
子宮フローラ(善玉菌)も
いなくなってしまうとのことで
その後10日ラクトフローラを摂取しました
抗生剤→ラクトフローラの1か月の治療後に
もう一度子宮鏡検査を行い
完治はしていないものの
炎症は軽減したのを確認しました
そこで、次は
ラクトフローラを殺さない抗生剤をのみながら
ラクトフローラをさらに補充して
子宮環境を整え
子宮内膜炎は完治していないけど
移植周期に入ることになりました
子宮内膜症の術後だったので
せっかく手術したのに
子宮内膜炎の治療中に生理が来て
子宮内膜症が悪化するのが心配
と相談したので
ピルを飲みながら治療しました
子宮内膜炎の治療スケジュール実際
10/2 子宮鏡検査→子宮内膜炎発見
抗生物質で治療開始
・抗生剤(ビブラマイシン)3週間
・ピル(フリウェル)3週間
10/24 子宮内フローラの回復期
・子宮内フローラ改善(ラクトフローラ)10日間
・レルミナ 2日に1回
11/6 子宮鏡検査②→子宮内膜炎多少回復
抗生物質とラクトフローラで治療
・抗生剤(フラジール)
・子宮内フローラ改善(ラクトフローラ)フォルテ膣座薬
11/27 移植
治療にかかった費用

主にかかった費用は
保険適用外の子宮鏡検査と
ラクトフローラでした
子宮鏡検査 ¥11,000×2
ラクトフローラフォルテ膣座薬 ¥4,320
まとめ
・子宮内膜症の人は、慢性子宮内膜炎にかかっている確率が高い
・子宮内膜炎になっていると、妊娠率が低く、流産率が高い
・子宮内膜炎は、抗生物質の服薬で治療できることが多い
参考文献
*1 Pirtea, Paul, et al. “Endometrial causes of recurrent pregnancy losses: endometriosis, adenomyosis, and chronic endometritis.” Fertility and sterility 115.3 (2021): 546-560.
*2 Cicinelli, Ettore, et al. “Higher prevalence of chronic endometritis in women with endometriosis: a possible etiopathogenetic link.” Fertility and sterility 108.2 (2017): 289-295.
*3 一般社団法人 日本IVF学会
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