子宮内膜症の手術が終わって
ほっと一安心
今までの不妊の原因は
ぜんぶ子宮内膜症のせい
万全の子宮環境で
卵をお迎えして
今度こそ妊娠したい！
そう思って
いざ、移植したのに
私は子宮内膜症手術後
初めての移植は
hcg 0.8未満で着床しませんでした…
原因はおそらく
子宮内膜炎でした
同じ子宮内膜症で辛い思いをしている人に
子宮内膜炎の存在だけでも知ってほしい
そう思い
子宮内膜症の治療後にやりたい検査の
ブログを書きました
子宮内膜症と子宮内膜炎
子宮内膜炎は
子宮が炎症を起こして
充血やポリープが発生している状態で
一般的に無症状ですが（*1）
重度の子宮内膜症では
子宮内膜症でない人に比べて
子宮内膜炎にかかっている頻度が
2.7倍高いという報告があります（*2）
*2の論文では
子宮内膜症の78人のうち33人
つまり42%の人が子宮内膜炎だった
そうです
子宮内膜症だった場合
半分弱の人が子宮内膜炎だった
と思うと結構多いな、と思いました
卵管留水腫と子宮内膜炎
子宮内膜症の中でも
卵管留水腫になっていると
卵管内にたまった液体が
子宮の中に流れ込んで
慢性子宮内膜炎の原因になる
と言われています（*3,4,5）
*3の論文では
卵管水腫患者194人中の89人
46%に子宮内膜炎があったそうです
私も卵管水腫だったので
卵管内に炎症が起きて
炎症物質を含んだ良くない液体が
卵管から子宮に流れ込んだ結果
子宮にも炎症が起こって
子宮内膜炎になったのかも
という説明を病院で受けました
※卵管留水腫の体験談は
こちらの記事をご覧ください↓
子宮内膜炎と不妊
子宮内膜炎だと
妊娠率が下がり
流産率が上がる
と言われています（*1~5）
子宮内膜炎は
ART で着床不全を繰り返した人の14% ～ 60%
反復性流産の人の 27% ～ 60%
にあると示されています（*2）
これまでに流産経験が2回以上あり
子宮内膜炎の場合
出生率は7%しかないそうです（*1）
もし子宮内膜炎になっていたら
治療をしてから
不妊治療をした方がよさそうです
子宮内膜炎の検査
調べたところ
この３つが一般的なようです
・子宮鏡検査
・CD138
・子宮内細菌叢検査（EMMA/ALICE）
子宮内膜症
先生の目視で判別するので
技術が必要
CD138は基準がないので
何個の細胞が染色されたら
子宮内膜炎とするのかが曖昧
EMMA/ALICEは
子宮内の細菌を調べられるけど
正確には子宮内膜炎を診断するものではない
というデメリットがそれぞれあり
どれも痛いらしいです…
そして施設によって
判断基準があいまいな部分があるらしい…
私が通っていた
不妊治療クリニックでは
子宮鏡検査か子宮内細菌叢検査ができる
とのことでしたが
子宮内膜炎かどうかを判断したかったので
正確性と価格を考えて
子宮鏡検査をおすすめするとのことで
私は子宮鏡検査を受けました
Xでアンケートを取ってみたら
子宮鏡検査を提案されるか
自分でやりたいって言わないとやってくれない
みたいでした
まとめ
・子宮内膜症だと、子宮内膜炎になりやすい
・子宮内膜炎だと、妊娠率が下がり、流産率があがる
・子宮内膜炎の検査では、子宮鏡検査が一般的っぽい
この記事を書いて
子宮内膜症を治療した後
子宮内膜炎の検査を検討するのも
いいんじゃないかな～
と思いました
子宮内膜炎の治療の体験談の
ブログもあるので
よかったらご覧ください
参考文献
*1 Pirtea, Paul, et al. “Endometrial causes of recurrent pregnancy losses: endometriosis, adenomyosis, and chronic endometritis.” Fertility and sterility 115.3 (2021): 546-560.
*2 Cicinelli, Ettore, et al. “Higher prevalence of chronic endometritis in women with endometriosis: a possible etiopathogenetic link.” Fertility and sterility 108.2 (2017): 289-295.
*3 Osada, Hisao, et al. “Prevalence of chronic endometritis in patients with infertility due to hydrosalpinx or pelvic peritubal adhesions and effect of laparoscopic surgical correction on pregnancy rates post in vitro fertilization.” European Journal of Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biology 284 (2023): 143-149.
*4 Natural ART Clinic 日本橋
*5 Peng, Jintao, et al. “Correlation between hysteroscopy findings in patients with hydrosalpinx and chronic endometritis.” International Journal of Gynecology & Obstetrics 157.2 (2022): 471-475.
コメント